電子マネーはいろいろな種類がありますが、予めチャージしておいて買い物に使うことが多いと思います。
一度チャージした残高を買い物で使う以外、現金として払い出したり換金したいと思うこともありますよね。
今回は、公式の方法から裏技まで、電子マネーの現金化の方法を解説します。
銀行口座払い出しで電子マネーを現金化する方法
電子マネー残高の現金化の方法として、一番分かりやすいのは銀行口座へ払い出しする方法です。
この方法と次に上げるATM引き出しの方法は、公式に用意されている出金方法です。
対応している電子マネー
- au Pay
- d払い
- PayPay
- LINE Pay
- メルペイ
主要なQRコード決済系電子マネーでは、ほとんどが銀行口座への払い出しに対応しています。
唯一、楽天ペイだけは2019年3月以降のチャージ分について払い出しを休止しています。
やり方(PayPayの場合)
- PayPayアプリ下部の[残高]をタップ
- 残高画面の[銀行口座に出金]をタップ
- 登録済み口座から、希望の口座を選択
- 出金したい金額を入力し、[出金する]をタップ
- 手続きが完了すると振り込み予定日が表示される
基本的にどのアプリでも払い出しの手続きはだいたい同じです。
払い出し先の口座は事前に登録しておく必要があります。
払い出し先の銀行は主要な銀行はほとんど対応していますが、auPayはじぶん銀行への払い出しのみとなります。
じぶん銀行残高はセブンイレブンやローソンなどコンビニATMから引き出し可能です。
このやり方のデメリット
- 手数料が掛かる
- 振込に数日掛かる
- クレジットカードやキャリア決済でチャージ分は現金化できない
払い出しには、手数料がかかります。PayPayだと1回あたり100円(ジャパンネット銀行は無料)、各社とも1回あたり100円〜200円程度の手数料がかかります。
PayPayのジャパンネットバンクへの出金や、au Payのじぶん銀行への出金などは即時に払い出しされますが、払い先がゆうちょ銀行の場合、最大で3〜4営業日の時間がかかります。
また、PayPayや au Payなどクレジットカードでのチャージに対応している電子マネーもありますが、クレジットカードでのチャージ分についてはこの方法での現金化できないようになっています。
セブン銀行ATMから引き出して電子マネーを現金化する方法
登録した銀行口座へ振込んでもらう方法以外にも、セブン銀行のATMから電子マネー残高を引き出すことができます。
セブン銀行のATM限定ですが、電子マネーのアプリを使ってキャッシュカードの様にお金を引き出す方法です。
対応してる電子マネー
セブン銀行ATM(スマホATM)で現金を引き出すことが可能な電子マネーは以下の通りです。
- d払い
- LINE Pay
今のところ上記2つの電子マネーのみですが、今後対応する電子マネーが増えていくものと思われます。
やり方(LINE Pay)
- LINE Payのアプリから[スマホATM]を選ぶ
- [出金]を選び出金額を入力する
- セブン銀行ATMから出金用のQRコードだしてアプリで読み込む
- アプリに表示された番号や暗証番号をATMに入力
- ATMから出金
セブン銀行ATMに表示されたQRコードをスマホで読み込んで認証させることができます。
キャッシュカードがなくてもお金を引き出すことができます。
このやり方のデメリット
- 手数料が掛かる
- セブン銀行ATMでしか引き出せない
- 対応している電子マネーが少ない
- クレジットカードやキャリア決済でチャージ分は現金化できない
d払いの場合、1回あたり最大10万円まで引き出すことができますが、220円の手数料がかかります。
銀行口座への払い出し同様に、クレジットカードでチャージして現金を引き出すという使い方はできません。
【終了】 駅の券売機を使った電子マネーの現金化
券売機でお金を引き出せる「キャッシュアウト」は2021年9月をもって終了しました。
この方法は、現在は利用できません。
また、スマホATMでの引き出しと似た方法に、駅の券売機で現金を引き出す方法があります。
駅の券売機で引き出しできる電子マネー
利用できるのは、東急電鉄の自動販売機のみですが、以下の電子マネーの残高を現金として引き出すことができます。
- ゆうちょペイ
- はまペイ
引き出せるところ | 東急線各駅の券売機(世田谷線、こどもの国線を除く) |
引き出せる金額 | 10,000円/20,000円/30,000円 |
引き出せる上限 | 1日上限 30,000円 |
このやり方のデメリット
- 使える場所が限定的
- 使える電子マネーも少ない
- クレジットカードの現金化には使えない
使える電子マネーが少ないことと、引き出せる場所も東急線だけと限定的です。
ATMが近くにない場合などに覚えておくと役に立つかもしれません。
「ゆうちょペイ」と「はまペイ」は銀行ペイ系列なので、今後、銀行ペイへの参加を予定している、りそなペイなども加わっていく可能性はあります。
ゆうちょペイの支払い方法は、ゆうちょ銀行口座から引き落とし専用なので、クレジットカードチャージをして現金化する目的には使えません。
チャージ方法は銀行口座からの即時引き落としのみなので機能的にはキャッシュカードで引き出すのとあまり変わりはありません。
コンビニで電子ギフト券を買って現金化する方法
次に紹介するのは、コンビニでAmazonギフト券を電子マネーで購入して換金する方法です。
この方法は、公式の出金方法ではなく、間接的に電子マネーを現金化する方法です。
通常、電子マネーでAmazonギフト券などの金券類を購入することはできないのですが、特定のコンビニと特定の電子マネーを組み合わせることで購入することができます。
電子マネーとコンビニの組み合わせ
電子マネー | コンビニ |
---|---|
nanaco | セブンイレブン |
WAON | ミニストップ |
ファミペイ | ファミリーマート |
nanacoなどの公式には出金に対応していない電子マネーもこの方法であれば現金化することができます。
やり方(nanaco × セブンイレブン)
電子マネーでAmazonギフトの購入方法
- セブンイレブンでアマゾンギフト券カードタイプをレジへ持っていく
- nanacoで支払う
- 購入したAmazonギフトをギフト券買取りサイトで換金
コンビニで購入できるAmaozonギフト券はカードタイプかシートタイプで、どちらでも使えますが、手っ取り早いのはカードタイプです。
通常コンビニでは、電子マネーでAmazonギフト券を買うことは出来ませんが、そのコンビニが発行している電子マネーの場合は購入することができます。
購入した電子ギフト券は、オンラインの買取りサイトで売却できます。
換金率は85%〜95%くらいで時期によっても違います。
金券ショップではAmazonギフト券を買取していない
街中にある店舗型の金券ショップでは、大手も含め、ほとんどAmazonギフト券の買取をしていません。
これはAmazonギフト券の電子ギフト券としての仕組みが原因があります。
Amazonギフト券にはコード番号が書かれていますが、その番号が有効かどうかは、アカウントにチャージするまで分からないので、Amazonギフト券が持ち込まれたとしても、使用済みかどうか判断できません。
また、一度チャージしたAmazonギフト券はAmazonで買い物に使うしかないので、ギフト券自体を再販することができません。
このような理由から、どこの金券ショップでもAmazonギフト券の買取には積極的ではありません。
コンビニでAmazonギフト券を買って換金する場合のデメリット
- 手間が掛かる
- 換金率が下がる
- 特定の電子マネーのみ
コンビニで購入するのと、売却の手続きを両方やらないといけないので、手間と時間がかかります。
換金率は、売却方法によりますが10%〜20%程下がります。
使える電子マネーがコンビニ流通系に限られるので、限定的な方法です。
電子マネーをプリペイドカードに紐づけて電子ギフト券の購入
電子ギフト券は、コンビニ以外でも電子マネー購入が可能です。
dカードプリペイドでAmazonギフト券を購入する
例えば、Amazonギフト券はd払いでは購入できませんが、dカードプリペイドに紐付けることでAmazonギフト券を購入できるようになります。
- dカードプリペイドを発行する
- d払いとdカードプリペイドを紐付ける
- Amazonの支払い方法(クレジットカード)にdカードプリペイドを登録
- Amazonギフト券Eメールタイプを購入
- 購入したAmazonギフト券のコード番号をギフト券買取りサイトへ売却
- 買取り代金の入金
auPAYプリペイドでAmazonギフト券を購入する
同じ要領で、auPAYもauPAYプリペイドと紐付けることで、Amazonギフト券を購入できます。
- auPAYプリペイドを発行する
- auPAYとauPAYプリペイドを紐付ける
- Amazonの支払い方法(クレジットカード)にauPAYプリペイドを登録
- Amazonギフト券Eメールタイプを購入
- 購入したAmazonギフト券のコード番号をギフト券買取りサイトへ売却
- 買取り代金の入金
Amazonギフト券の換金率は85〜95%前後です。
初回利用なら優遇換金率が適用されてかなりお得になります。
また、オンラインですべて完結するのもこの方法の特徴です。
お店へ出向いて売ったり買ったりの手間は不要です。
プリペイドカードに紐づけて電子ギフト券の購入する方法のデメリット
この方法のデメリットは、プリペイドカードの発行が必要になる点です。
発行には、本人確認書類の提出や物理カードの受取りなど含めて1週間以上時間がかかります。
また、すべての電子マネーで出来るわけではなく、
d払い→dカードプリペイド
auPAY→auPAYプリペイド
LINE Pay→LINE Payプリペイド
など、特定の電子マネーでのみ利用できる方法となります。
換金性の高いものを買って電子マネーを現金化する方法
電子マネーを換金できるのはなにもギフト券だけではありません。
金券類は、電子マネーでの決済ができないことがほとんどですが、商品であれば電子マネーでの支払いが可能です。
商品の中でも、ブランド品や、人気ゲーム機など換金性の高いものを電子マネーで購入して換金することで現金化する方法も考えられます。
郵便窓口で切手を買って換金する
郵便窓口で切手を買うとき電子マネー決済を使うことができます。
これを金券ショップなどで売却すれば、電子マネーの現金化が可能です。
切手の購入に使える電子マネーは以下の通りです。
ほとんどのスマホ決済や電子マネー決済に対応しています。
- auPAY
- d払い
- LINEPay
- メルペイ
- PayPay
- 楽天Pay
- ゆうちょPay
- iD
- WAON
- QUICPay
- Suica
- PASMO
- ICOCA
ただし、キャッシュレス決済に対応した郵便窓口に限ります。
キャッシュレス決済に対応した郵便窓口はこちらで検索できます。
[キャッシュレス]にチェックを入れて、お住いの地域を選択して郵便窓口を検索してください。
切手の換金率相場は80%程度です。
比較的どこの金券ショップでも換金率が高いので、現金化させるときも損が少なくて済みます。
切手は、110円切手通常柄100枚つづり(1シート)など、よく使われる額面がおすすめです。
家電量販店でスマホやタブレットを買って換金する
大型の家電量販店というビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機などが有名ですが、例えばビックカメラでは、以下の電子マネーを使うことができます。
ビックカメラで使える電子マネー
・Suica
・PASMO
・WAON
・nanaco
・楽天edy
・iD
・QUICPay
・PayPay
・LINE Pay
・d払い
・au PAY
・楽天Pay
・J-Coin Pay
・ALIPAY
・WeChat Pay
・メルペイ
ビックカメラは電子マネーなどの新しい決済方法の導入に積極的で、主要な電子マネーは、ほぼ網羅されています。
タブレット(Apple iPad)を換金した例
家電量販店で買えて換金性の高い商品として、iPadを買って売却した場合の例を見てみましょう。
この場合の換金率は86%です。 ※2020年5月現在
買取は宅配(着払い)で送って査定してもらうことができ、査定結果に問題なければ入金してもらえます。
金券以外でもこのように商品選びと売り先を間違えなければ、それなりに良い換金率で電子マネーを現金化することができます。
このやり方のデメリット
- 商品選びや買取業者の選定知識が必要
- 手間と時間が掛かる
- 電子マネーにチャージ上限がある
換金率の高い商品はその時々で変わります。Apple製品は比較的いつでも安定して高く買い取ってもらえますが、間違って古い機種などを買ってしまうとガクっと買取率が落ちてしまいます。
電子マネー自体のチャージ上限がある(nanacoなら5万円)ので、その範囲の商品にするか、もし上限以上の商品を狙う場合は、別の会計と併用して現金化するしかありません。
イオンモールでブランド品
イオンモール内にはブランド品を扱うお店もあり、電子マネーでの決済に対応しています。
こうしたお店で換金性の高いブランド品を買って、買取業者で換金することで、間接的に電子マネーの現金化が可能です。
例えば、イオンモールの千葉ニュータウン店には、ブランドショップHAPPINESSが出店していて、支払いもクレジットカードの他、電子マネーにも対応しています。
そして、同じモール内に、ブランド品を現金で買い取っているリサイクルキングもあります。
ブランドショップ HAPPINESS(イオンモール千葉ニュータウン店)
リサイクルキング(イオンモール千葉ニュータウン店)
こうした店舗をハシゴすることで商品を換金して、電子マネーの現金化ができます。
対応してる電子マネー
・WAON
・Suica
・PASMO
・ICOCA
・iD
・QUICPay
・PayPay
イオン発行のWAONはもちろんのこと、SuicaやPayPayなどの電子マネーにも対応しています。
この方法の場合、PayPayにクレジットカードでチャージしたPayPayマネーを現金化するのにも使えます。
やり方
- イオンモールHAPPINESSでブランド品を買う
- 支払い方法に電子マネーを使う
- 同モール内のリサイクルキングで買い取ってもらう
商品は、コーチ、グッチ、ルイヴィトン、エルメス、ロレックス、オメガなどの高級ブランド品を扱っていて、こうした人気ブランド品は中古市場でも売れ筋で、買取価格も大きく値崩れはしません。
これらのブランド品を電子マネーで購入して、買取業者に売却することで電子マネーを現金化することができます。
このやり方のデメリット
- 商品の目利きが必要
- 換金率は低め
- 手間と時間が掛かる
- 使えるお店が限定的
なんと言っても高く買い取ってもらえる商品の目利きが必要です。
予めブランド品買取店をリサーチして換金率の高い商品をリサーチしておく必要があるでしょう。
それでも、金券などを使った方法と比べると換金率50%〜60%と低めになります。
近く同様の条件のお店がないと利用できませんが、例にあげたお店以外でも、大型のショッピングモールにはブランド品販売店と買取店が軒を連ねているパターンは多くあります。
安全にカードを現金化するなら
自分でカードの現金化をしようとすると、どうしても利用停止などのトラブルに巻き込まれやすくなります。
しかし、専門の業者を介在させることでカード事故を起きづらくさせることができます。
安全にカードを現金化するためには、優良な現金化サービスの利用をおすすめします。
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