新幹線回数券でクレジットカードを現金化するには？

クレジットカードを現金化の手段として、新幹線回数券が使われることがあります。

やり方は、JRみどりの窓口でクレジットカードで新幹線回数券を買って、金券ショップで買い取ってもらい換金するというものです。

昔から使われる手法ですが、状況は大きく変わってきています。

カード会社による監視の強化と、鉄道会社の方針変更です。

JR東日本により東北新幹線などの路線で新幹線回数券の販売を2021年6月をもって終了しています。

また、JR西日本も2021年9月をもって新幹線回数券の販売を終了しています。

これによりJR東日本、西日本の路線では、新幹線回数券を使ったクレジットカード現金化はほぼできなくなりました。

唯一、JR東海が東海道新幹線の自由席回数券を販売していましたが、これも2024年12月をもって販売終了されます。

これにより、すべて鉄道会社について紙の新幹線回数券が廃止されて、デジタル版へ全面的に移行されることになりました。

こうした社会情勢の変化により、新幹線回数券を使った現金化は今後利用できなくなっていくものと思われます。

この記事に書かれた情報は、新幹線回数券が販売されていることを前提とした内容が含まれますので、あらかじめご了承ください。

なお、その他の方法によるカード現金化については、こちらの記事もご参照ください。

なぜクレジットカードの現金化に新幹線の回数券を使うのか？

新幹線回数券は、

• クレジットカードで購入できる
• 高い換金率で現金化できる

金券として知られています。

また、

• 日本全国幅広い地域で購入できて買取店も多い
• 区間や枚数よって現金化したい金額がある程度調整可能

など利便性が良いこともよく使われる理由になっています。

日本全国どこでもクレジットカード購入できて、安定して９０％以上の換金率で現金化できる金券はそう多くはありません。

新幹線回数券を使ったクレジットカード現金化の問題点とは？

こうした利便性の高さや、換金性の良さからクレジットカード現金化に利用されてきた新幹線回数券ですが、その問題点も少なくはありません。

カード利用停止のリスク

最も大きな問題点は、クレジットカード会社による監視強化が挙げられます。

特に換金性の高い商品の大量購入については、カードを利用停止させるなど厳しい措置が取られるようになってきています。

なぜ、カード会社は新幹線回数券の購入にそこまで厳しい措置をとるのでしょうか？

それには２つの理由があります。

１つ目に、カード会社はクレジットカードを現金化目的で利用することを禁止しています。

２つ目に、第三者によるクレジットカードの不正利用対策を年々強化させています。

こうした理由から、換金性の高い金券類の購入については特に厳しく監視をしています。

その筆頭として槍玉に挙げられているのが新幹線の回数券というわけです。

監視がどのように行われているかというと、クレジットカードにはカード決済を自動的に監視する検知システムが備わっていて、

• 普段利用しない場所での利用
• 高額な商品の購入
• 換金性の高い商品の購入

などがあった場合、自動的もしくは、任意でカードの利用を停止させることができるようになっています。

また、カード会社によっては、通常のショッピング枠とは別に、「鉄道乗車券購入用の利用限度額」が決められていて、この上限を超えて利用した場合、それ以上のカード利用ができなくなります。

新幹線回数券買取価格の下落や買取不可

また、新幹線回数券の買取価格が以前に比べて不安定になっていることも理由の一つに挙げられます。

近年ではコロナ禍によって移動の自粛や制限をする人が増えて、新幹線に乗る人自体が減っています。

それに伴い、金券ショップでも新幹線回数券の在庫が売れ残り、買取価格を下げたり、買取数を制限するといった措置が取られています。

新幹線回数券の廃止

また、換金できる紙のチケット自体が廃止される動きも加速しています。

JR東日本は、新幹線チケットの電子化に伴って新幹線回数券の販売を終了すると発表しました。

廃止される区間は、東北新幹線（那須塩原～盛岡間及び盛岡～新青森間）、秋田新幹線（盛岡～秋田間）、山形新幹線（福島～新庄間）、上越新幹線（上毛高原～新潟間及び越後湯沢～ガーラ湯沢間）、北陸新幹線（安中榛名～上越妙高間）とされています。

自由席回数券は、２０２１年３月３１日。
指定席回数券は、２０２１年６月３０日に販売を終了します。

これにより、JR東日本区間の新幹線（東北新幹線、上越新幹線など）では回数券を使ったクレジットカード現金化ができなくなります。

そのほかのJR東海、JR西日本、JR九州では、新幹線回数券の販売は続きますが、今後、足並みを揃えて廃止することも考えられます。

このような状況があり、新幹線回数券を使ったクレジットカード現金化は、以前よりも難しいものになっています。

今やるなら新幹線回数券の現金化はどのようにしたらいい？

そんな状況下にあって新幹線の回数券を使った現金化はどのようにしたらいいでしょうか。

どんな新幹線回数券を買えばいい？

換金することを前提として新幹線回数券を購入する場合の原則としては、以下の３つが挙げられます。

1） ６枚綴り（表紙つき）
2） 自由席
3） 人気の区間

この条件に当てはまる回数券の方が高く買い取ってもらえます。

１）、２）については選択の余地がないので迷うことはないでしょうが、問題なのは３）の人気区間です。

人気区間は、新幹線回数券を買い取ってもらう金券ショップがある地域でよく売れる区間ということなので、地域によっても違います。

東海道新幹線を例にa）名古屋〜豊橋区間と、b）東京〜新横浜区間をの換金率を比べてみましょう。

このように区間選びによっては、換金率が２０％近く変わることもあります。

最悪、区間によっては買取自体が制限されている場合もあります。

そのために重要なのは、新幹線回数券を購入する前に、必ず買取店（最寄りの金券ショップなど）で買取価格と買取の有無を確認する必要があります。

なんとなくチケットの買取価格を聞くと、現金化する前提で買うみたいで気が引けるかもしれませんが、金券ショップもそういう商売なので詮索はしてきません。

「新幹線回数券を買い取ってもらいたいのですが、どの区間の換金率がいいですか？」

と聞けば詳しくおしてくれます。
店頭でも電話で大丈夫です。

お店によっては、

「新幹線回数券５万円くらい売りたいのですがどの区間がいいですか？」
と聞けば、

「○○区間何枚でいくらになります」
という風に教えてくれるお店もあります。

金券ショップによっては、ホームページで買取価格の情報を載せている場合がありますが、買取価格は日々変動していて、ホームページの情報が最新とは限らないので、現金化目的で新幹線回数券を買う場合はかならず事前に確認するようにしましょう。

また、新幹線回数券の定価については以下のページで確認できます。

新幹線回数券はどこで買えばいい？

新幹線回数券はJRのみどりの窓口と併設の券売機で購入できます。

なお、新幹線の回数券の販売が終了・廃止された区間（東北新幹線・北陸新幹線は廃止予定）については、購入ができないので、それ以外の区間を利用する必要があります。

新幹線回数券をクレジットカードで購入できる券売機には、「新幹線」「クレジットカード専用」などの表記があるのでわかるはずです。

タッチ画面の「おトクなきっぷ」というメニューから購入できます。

使えるクレジットカードは、VIEWカードをはじめ、VISA、MasterCard、JCB、AMEX、DinersClubと国際カードブランドがついていればどのカードでも利用可能です。

ただし、ショッピング枠に残高（利用限度額）が残っていることが前提です。
利用限度額はカード裏の電話番号で聞ける他、発行カード元ウェブサイトのマイページからも確認できます。

新幹線回数券でリボ払いや分割払いは使える？

新幹線回数券をクレジットカード購入するときの支払い方法は一括払いのみとなっています。

そうすると、「あとからリボ・あとから分割」などのカードの機能を使うか、「全リボ払い」のカードを使うしかありません。

新幹線回数券購入に、こうした「あとからリボ」や、「全リボ払い」が使えるかというと、カード会社によって使える場合、使えない場合があるというのが結論です。

５ｃｈ（旧２ｃｈ）の口コミでも、使えた場合と使えなかった場合の両方の書き込みがありました。

もし、リボ払いや分割払いで新幹線回数券を購入したい場合は、事前にカード会社に確認しておく必要があります。

新幹線回数券はどうやって換金する？

購入した新幹線回数券は、金券ショップで買い取ってもらいます。

購入したJR駅近くにある金券ショップで買い取ってもらうのがスムーズです。

必要書類は、本人確認用の身分証明書です。免許証、保険証、パスポートなどを用意しておきましょう。

また、未成年者の場合は、それ以外に保護者の同意書が求められます。

買取金額を見積もってもらい、よければその場で現金を受け取ることができます。

チケットが折れていたり、発行から日数が立っていると買取価格が下がる場合ありますので、購入した回数券は折り曲げたりせずに、出来るだけその日のうちに金券ショップに持ち込むようにしましょう。

新幹線回数券現金化の換金率は？

区間や座席種によっても違いますが大体７０％〜９０％が相場です。

金券ショップによっては買取不可の区間もあります。

前項で解説した通り、購入前に必ず買取店のリサーチが必要です。

まとめ

カード会社の監視強化や、鉄道会社による紙チケットの廃止など、現金化目的での新幹線回数券利用は今後ますます難しくなり、使える条件も限定的になってくると思われます。

ただし、現在でも換金率は高く有効なクレジットカード現金化の方法の一つです。

うまくやるにはそれなりに知識と行動力が必要になりますので、しっかりリサーチした上で実行することをおすすめします。

クレジットカード現金化でお金を作るには？

クレジットカードがあれば、現金化サイトを使って資金調達が可能です。

WEB申し込みで入金まで20分〜30分くらい、現金化につきまとうカード利用停止のリスクも軽減できます。

利用条件は本人名義のクレジットカードがあることだけ、面倒な審査や保証人は不要です。

対応が早くて条件も良いサイトをいくつか紹介しておきますので参考にしてください。