電子マネーの利用が広がっていますが、数が多くてどれを使えばいいか分からなくなりませんか?
かくいう、私も正直なにがどう違うのかよくわかっていませんでした。
電子マネーの種類は、大きくわけるとQRコードタイプと、非接触型の2つがあります。
QRコードタイプは、スマホアプリでQRコードを読み取って支払いをします。
100億円キャンペーンで有名になったPayPayなどがこのタイプです。
一方、非接触型は、ICカードや、スマホなどをかざして支払いする方式です。
Suicaや楽天Edyなどが有名ですね。
利用者側からすると、非接触型の方が圧倒的に便利なのですが、決済を導入する店舗側かるすると、設備などが不要なQRコードタイプの方が導入しやすいという事情もあるようです。
無限にあるようにも感じられる電子マネーの種類ですが、主要なものだと限られています。
QRコードタイプで4つ、非接触型で4つ全体で8つの電子マネーを押さえておけば把握できるはずです。
それぞれの違いや特徴をまとめてみましたのでご紹介します。
名前 | タイプ | 系統 | 運営 | 発行枚数 | 利用箇所 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
○ | PASMO(パスモ) | 非接触型 | 交通系 | 首都圏の私鉄・バス | – | – | – |
◎ | Suica(スイカ) | 非接触型 | 交通系 | JR東日本 | 7,587万枚(19年3月末) | 113万ヶ所(19年6月末) | – |
◎ | 楽天Edy | 非接触型 | IT系 | 楽天 | 1億1,900万枚(19年5月) | 63万6,000ヵ所(19年5月) | – |
○ | 楽天ペイ | QRコード決済 | IT系 | 楽天 | – | – | – |
◎ | iD | 非接触型 | IT系 | NTTドコモ | – | 約90万ヵ所(19年2月末) | – |
○ | d払い | QRコード決済 | IT系 | NTTドコモ | – | 105万ヵ所(19年3月末) | – |
QUICPay | 非接触型 | IT系 | JCB | – | 89万ヵ所(19年6月末) | – | |
auペイ | QRコード決済 | IT系 | KDDI | – | – | – | |
メルペイ | QRコード決済 | IT系 | メルカリ | – | 45万ヵ所(19年4月末) | – | |
○ | LINE Pay | QRコード決済 | IT系 | LINE | – | 82万ヵ所(19年6月末) | – |
◎ | PayPay(ペイペイ) | QRコード決済 | IT系 | ソフトバンク、ヤフー | – | 60万店(5月末) | 登録:700万人(19年6月末) |
× | Origami Pay(オリガミペイ) | QRコード決済 | IT系 | オリガミ | – | 145万ヵ所(19年末計画) | 2020年6月サービス終了。 メルペイへ合流。 |
◎ | nanaco | 非接触型 | 小売系 | セブン&アイ・ホールディングス | – | 43万7,400店(19年4月末) | – |
WAON | 非接触型 | 小売系 | イオン | – | 47万1,000ヵ所(19年4月末) | – | |
☓ | セブンペイ | QRコード決済 | 小売系 | セブン&アイ・ホールディングス | – | – | 19年9月サービス終了 |
ファミペイ | QRコード決済 | 小売系 | ファミリーマート | – | – | 19年7月開始 | |
Jコインペイ | QRコード決済 | 銀行系 | みずほ銀行 | – | – | みずほ銀行他、約50の地方銀行が導入 | |
Bankペイ(バンクペイ) | QRコード決済 | 銀行系 | 日本電子決済推進機構(J-Debit) | – | – | 19年秋より開始。 大手銀行、その他銀行、信金など 1,000以上の金融機関に対応予定 |
|
銀行ペイ | QRコード決済 | 銀行系 | GMOペイメントゲートウェイ | – | – | ゆうちょ銀行(ゆうちょPay)、 横浜銀行(はまPay)などが導入 |
選び方としては、QRコードタイプか、非接触型かを決めて、その中で主要なサービスを選ぶといいです。
JRなど電車でモバイルSuicaを使っている場合は、Suicaは導入しやすいかと思います。
その他、docomoを使ってるからiDという決め方でもいいですし、セブンイレブンやイトーヨーカドーでの買い物が多いからnanacoというのもありです。
個人的に、一番バランスが良くておすすめなのは、楽天Edyですかね。
非接触型で支払いがしやすいですし、電子マネーとしての歴史が長いので対応店舗も多いです。
楽天ポイントとの相性もいいので、ポイントが無駄なく溜まって、無駄なく使える感じがします。
QRコード・バーコード
PayPay(ペイペイ)
サービスの特徴
PayPayは、ソフトバンクとヤフーが共同で立ち上げて運営しているスマホ決済アプリです。
PayPayアプリからQRコードを提示して、PayPay残高や登録したクレジットカード、ヤフーマネーから支払うことができます。
大規模なポイント還元などのキャンペーンで利用者を伸ばしています。
PayPay同士で送金できる
PayPayの残高を友達などに送金することもできます。
アプリ上で友達のQRコードをスキャンするか、友達の電話番号を入力するだけで簡単に送金できます。立て替え払いをしてもらった場合や割り勘をするときなどにも使えます。
利用可能な店舗数
140万店
セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン
イトーヨーカドー・ライフ・西友・マツモトキヨシ・松屋・吉野家
ビックカメラ・ヤマダ電機
DAISO・ユニクロ
など
通常のポイント還元率
PayPayの通常決済のポイント還元率は、
0.5%還元
です。
かつては20%還元のキャンペーンなど高い還元率が印象的ですが、現在の通常時ポイント還元率は0.5%と平凡になっています。
ただし、以下の条件でさらにポイント還元率を加算することができます。
・前月50回以上×100円以上で0.5%加算
・前月10万円以上で0.5%加算
公式サイト
楽天ペイ
サービスの特徴
楽天ペイは、楽天グループ含め加盟店が多く、店頭でもネットでも使える利用範囲が広い決済アプリです。
楽天スーパーポイントを楽天ペイにチャージして使えます。
楽天市場、ラクマ、楽天ブックス、楽天Edyなど楽天グループを良く使う人には楽天ポイントが溜まりやすいです。
また、新規会員登録の必要はなく、いつもの楽天IDから簡単に楽天ペイを始めることができます。
利用可能な店舗数
120万店
ファミリーマート・ローソン・ミニストップ
松屋・くら寿司
ビックカメラ・カラオケ館・ビックエコー・ブックオフ
など
通常のポイント還元率
楽天ペイの通常決済のポイント還元率は、
0.5%還元
です。
楽天ペイに楽天カードを紐づけることで、
楽天ペイ0.5% + 楽天カード1% = 1.5%還元
のように1.5%(200円で3円)のポイント還元がされます。
公式サイト
LINEペイ
サービスの特徴
LINEペイはスマホでの電子決済はもちろん、友達への送金に使うこともできます。
後発ですが、国内に3000万人ものユーザーがいるサービスで、今後利用者が増えていく可能性があります。
LINEアプリと一緒なので始めやすい
LINEを使っている人ならクレジットカードや口座の登録をすればすぐに始めることができます。
LINE利用者なら始めやすい決済サービスです。
いつものLINEから使うことができるので新たにアプリをダウンロードする必要もありません。
送金が簡単
LINEは連絡先と繋がっている相手への送金ができるので、送金を使うことを考えると他のアプリと比べても利便性が高いです。
セキュリティが万全
通常のLINEとは別にLINEペイ専用のパスワードが設定されているので、第三者に不正ログインされにくく、不正な動きをするアカウントを常にモニタリングして検知、報告しています。
もし不正行為によって発生した損害はLINE社が補償してくれる制度もあります。。
利用可能な店舗数
130万ヶ所
セブンイレブン・ローソン
松屋・カラオケ館
ヤマダ電機・ビックカメラ・サンドラッグ
通常のポイント還元率
LINE Payの決済ポイント還元は
0%還元
です。
Visa LINE Payクレジットカードを作って、チャージ&ペイ(決済時にカードから引き落し)設定すると、
Visa LINE Payクレジットカード + チャージ&ペイ = 1%〜3%還元
とポイント還元率がアップします。
公式サイト
d払い
サービスの特徴は?
d払いはdocomoのスマホ決済サービスです。
dポイントを使ったり、電話料金合算支払いができるなど、docomoユーザーの利用者に恩恵がありますが、他にクレジットカード設定ができるのでdocomoじゃない方でも使うことができます。
他に比べると、使えるお店が少なめです。
ただ、Amazonやメルカリなどオンラインショップで使える店舗が多くなっています。ネットショッピングする人は特に使いやすいです。
利用可能な店舗数は?
4万2千店
ローソン・ファミリーマート・ミニストップ
マツモトキヨシ・ツルハドラッグ
ビックカメラ・東急ハンズ
ガスト・ジョナサン・松屋
通常のポイント還元率
d払いの通常の決済ポイント還元率は、
0.5%〜1%還元
です。
利用する場所によってポイント還元率が変わって、
ネットショッピングは、1%還元(100円につき1ポイント)
お店では、0.5%還元(200円につき1ポイント)
です。
dカードとの連携で、
d払い決済(お店) 0.5%還元 + dカード 1% = 1.5%還元
にすることができます。
公式サイト
非接触型電子マネー
nanaco(ナナコ)
サービスの特徴
nanacoはセブンイレブンやイトーヨーカドーグループで使うことのできる電子マネーです。
セブンイレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、デニーズなどを利用すると200円で1ポイントがもらえます。
溜まったポイントをnanacoにチャージして使えます。
セブンカードとnanacoが一体型になっているカードは、お買い物をした時も、カードからチャージした時もnanacoポイントが貯まりるので、nanacoだけで使うよりずっとお得です。
8の付く日はイトーヨーカドーで5%OFF
毎月8のつく日(8日、18日、28日)は、全国のイトーヨーカドーで食料品・衣料品・住まいの品がnanacoの利用で5%OFFになります。
8の付く日はイトーヨーカドーとアリオの専門店街でポイント2倍
毎月8のつく日(8日、18日、28日)は、全国のアリオやイトーヨーカドーの専門店街でnanacoでお買い物をすると、100円で2ポイントもらえます。
セブン銀行でもポイントが貯まる
給与の振込み先にセブン銀行を指定すると、500nanacoポイントがもらえます。また、セブン銀行口座からデビットサービスを利用する際も、利用金額の0.5%から1.5%のポイントが付与されます。
利用可能な店舗数
約635,900店(2020年3月末)
通常のポイント還元率
nanacoの決済ポイント還元率は、
0%〜1%還元
です。
セブンイレブンやイトーヨーカドーなど一部の対象店舗では200円で1ポイント(0.5%)ポイント還元されます、対象以外の店舗ではポイント還元はありません。
クレジットカードによるチャージポイントも基本的にはありませんが、唯一セブンカード・プラスであれば、nanacoへのチャージで0.5%のポイントがつきます。
セブンイレブンで決済 0.5% + セブンカード・プラスでチャージ 0.5% = 1%還元
公式サイト
Suica(スイカ)
サービスの特徴
SuicaはJR東日本が発行する交通系電子マネーです。
チャージしておけば、改札機にタッチするだけで、電車やバスなどの運賃の支払いができます。
また、使える範囲が幅広く、コンビニやスーパー、家電量販店など全国53万店舗で使うことができます。
関東首都圏を中心に利用者が多いSuicaですが、公共交通機関をよく利用するなら必ず持っていたい1枚です。
わざわざ小銭を出したり、切符を買う必要もなく、改札機にピッとタッチするだけで乗り降りできるのでとても便利です。
公共交通機関の乗車に利用できるという強みは大きくて、電子マネー一つで済ませたい人はSuicaのみという方も少なくありません。
また、ビューカードと紐づけることでカードからチャージでき、オートチャージ設定をすれば、Suicaの残額が設定金額以下になると、改札入出場時に自動的にチャージされます。
利用可能な店舗数
53万店(同年9月末)
通常のポイント還元率
Suicaの決済ポイント還元は、
0.5%
です。
Suicaでお買い物をすると200円ごとにJREポイントが1ポイント貯まります。
ビューカードからSuicaにオートチャージ設定するとJREポイントが3倍もらえる特典もあります。
Suica0.5% + ビューカードオートチャージ 1.5% = 2%還元
Suica自体の利便性は高いので、ビューカード使う前提なら悪くない組み合わせかと思います。
公式サイト
楽天edy(エディ)
サービスの特徴
楽天Edyは、その名の通り楽天が提供している電子マネーサービスで、楽天ポイントがチャージできるので、楽天市場や楽天カードとの相性がとても良いです。
楽天ペイとの違いですが、楽天ペイがバーコード決済なのに対して、楽天Edyは非接触型決済という棲み分けがあります。
Edyは電子決済サービスとしての歴が長く、使える店舗が多いので、特に利用者が多い電子マネーです。
利用可能な店舗数は非公表となっていますが、日本最大級の店舗数といって良いでしょう。
お店のレジにEdyのマークの付いている場所は非常に多く、例えば、主要コンビニ、全国のスーパー、ドラッグストア、Amazon、家電量販店、百貨店、ショッピングモール、ホームセンター、ファミレスなど飲食店、サービスエリア、コインパーキング、国内の空港など、使える場所は多岐に渡ります。
また、溜められるポイントを変更できるところも特徴で、おサイフケータイ機能のあるスマホで楽天Edyのアプリをダウンロードして使うなら、楽天スーパーポイント以外に、マイル、Tポイント、pontaポイント、ビックポイント、auポイント、WALLETポイント、ヤマダポイントなど自分がよく利用しているサービスのポイントで貯めることができます。
利用可能な店舗数
50万店舗以上
通常のポイント還元率
楽天Edyの決済ポイント還元率は、
0.5%還元
です。
楽天カードからのチャージの場合すると、カードポイントが溜まって
楽天Edy0.5% + 楽天カード1% = 1.5%
になります。
そもそもEdyは使えるお店も多いし、楽天カードと連携して1.5%ポイント還元なら損はないと思います。
公式サイト
iD
サービスの特徴
iDは三井住友カードとNTTドコモが提供する電子マネーサービスです。
使えるお店もセブンイレブン、ローソンなどのコンビニやマクドナルド、すき家などのファストフード、ガスト、バーミヤン、ジョナサンなどのレストラン、イオンやイトーヨーカドーなど大型ショッピングモール、家電量販店、ガソリンスタンドなど全国100万台以上と急増しています。
支払い方法は、前払い、後払い、口座即引き落としの3パターンから選ぶことができます。
iDは他の電子マネーサービスと違い、後払い方式が利用できます。
後払い方式なら、事前チャージをしなくていいし、チャージ残高を気にする必要がありません。
これが他の電子マネーとの大きな違いです。
基本が後払い方式なので、支払い可能額には上限があります。
基本的にはクレジットカード枠の範囲内で使うことができますが、ただ、1回の支払いで3万円以上の支払いになる場合、お店によっては対応できない場合もあります。
利用可能な店舗数
106.4万店台(2019年12月時点)
ポイント還元率
iDの決済ポイント還元は
0%還元
です。
dカードと連携することで、
iD 0% + dカード 1% = 1%
と1%ポイント還元になります。(※100円に付き1ポイント)
利便性をとるか、ポイント還元率をとるかというところでしょうか。
公式サイト
クレジットカード現金化でお金を作るには?
クレジットカードがあれば、現金化サイトを使って資金調達が可能です。
WEB申し込みで入金まで20分〜30分くらい、現金化につきまとうカード利用停止のリスクも軽減できます。
利用条件は本人名義のクレジットカードがあることだけ、面倒な審査や保証人は不要です。
対応が早くて条件も良いサイトをいくつか紹介しておきますので参考にしてください。
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