復活させることはできない?
クレジットカードのショッピング枠を現金化させる行為は、カード会社の利用規約で禁止されています。
そのため、現金化をしたことでカードが使えなくなったり、カードの利用停止の制限を受けるケースも少なくありません。
ただし、カードが利用停止になったからと言っても、必ずしも現金化がカード会社にバレているとは限りません。
一言でカード利用停止と言っても、その深刻さは、原因やレベルによってだいぶ違いがあります。
もし、クレジットカードを現金化で使って利用停止になったと思っても、ちょっとした確認ですぐに復活できる可能性もありますので、以下で詳しく解説します。
また、クレジットカード現金化をするときにカード利用停止になりづらい方法についても紹介していきます。
1) 利用限度額を越えてカード利用停止
御存知の通り、クレジットカードには利用限度額が設定されていてこれを越えて決済することはできません。
クレジットカード現金化をして、急に決済が通らなくなった場合、まずは利用限度額の上限に引っかかってカード利用停止になっている可能性を疑ってみてください。
カード残高と利用状況を確認して、もし限度額を越えていれば、それが原因で間違いありません。
カード残高や利用状況は以下のような方法で確認できます。
- カード会社のアプリ
- カードのWEB会員ページ
- カードの利用明細
- カード裏面の電話番号へ電話
などです。
簡単なのは、カード会社のウェブサイトからユーザー登録して、マイページへログインして確認する方法です。
楽天カードなどであれば、楽天のユーザーIDで楽天カードのマイページ(e-NAVI)にもログインすることができます。
三井住友カードの場合は、Vpassというカード会社のオンライン会員サービスへ登録する必要があります。
ログイン後、「カード利用状況」や「利用可能額照会」などのメニューから現在の限度額と、利用状況を確認することができます。
各自それぞれ、自分のカードの会員ページへのログイン方法確認してください。
WEBの会員登録が面倒な場合は、カード裏面に記載されている電話番号へ電話して聞いてしまうという手もあります。
一番、簡単で間違いない方法ですが、カード会社によっては電話がなかなかつながらず確認するまで時間がかかる場合があります。
カードの利用限度額に引っかかったらどうすればいいか?
カードの利用限度額に引っかかった場合は、返済するか増枠するか2択です。
返済して枠を回復させる
利用限度額を越えている場合は、利用代金を支払うことで枠が回復します。
利用分の返済方法は、2通りあって、
- 毎月の引落しを待つ
- 繰り上げ返済で支払う
のいずれかです。
通常であれば、毎月指定された日に引き落としがかかって支払いが完了しますが、それより前に返済したいなら「繰上返済」や「まとめ払い」を使いいます。
それを使えば、引き落とし日を待たず返済して枠を回復させることが可能です。
繰り上げ返済の方法は、カードによっても違うので、「(カード名)+繰り上げ返済」や「(カード名)+まとめ払い」などで検索して調べてみてください。
増枠申請する
利用限度額を越えている場合、返済して枠を回復させる以外にも、増枠で枠を増やすことも可能です。
増枠申請の方法は、カード会社によって異なりますが、カードのアプリやweb会員ページから申し込みができます。
増枠申請には審査が必要ですが、営業時間内であれば数時間で完了して即座に枠を増やしてもらえる場合もあります。
ただし、増枠申請をきっかけにカードが停止するケースもありますのでご注意ください。
これは、カード申請時よりも会員属性下がってしまっていて、増枠申請による再審査でカードを停止させられるパターンです。
以前より収入が減っていたり、他社の借入れが増えたり、返済の遅延が多い場合などは注意してください。
なお、増枠には、継続的な増枠と、一時増枠の2種類があります。
一時増枠の方が継続的な増枠よりも審査は緩いので、一時的に利用限度額を解除したいだけなら一時増枠でもいいでしょう。
2) 前月分の引き落としができずカード利用停止
カードを止められる理由として意外と多いのが、返済の不備に関するものです。
残高不足などで前月利用分が引き落とされていないと、利用限度額に余裕があってもカードに利用制限がかかります。
支払いできなかった分を支払わない限り、カード利用停止は解除されません。
返済の不備がないか確認する方法は以下の通りですが、もし、このパターンでカード利用停止になっている場合は、現金化したこととカードが利用停止になったことは直接関係ないので、返済を済ませることでカード利用停止は回復するはずです。
- 催促の通知を確認
- 再引き落とし用に入金
- カード会社に返済用口座を聞いて振り込む
対処方法は、カード会社によっても違いますが、まずはメールなどで催促の通知などが来て無いか確認をしましょう。
遅れて返済する場合の対処について案内がある場合があります。
カード会社によっては、引き落としに失敗したあと何回か引き落としをかけてくれる場合があります。
引き落とし口座に入金しておけば自動的に、再引き落としされる場合があります。
再引き落としがされない場合は、返済用口座への振り込みや、専用のキャッシュディスペンサーへ入金して返済をすることになります。
カード裏面の電話番号に連絡して、返済方法を相談しましょう。
3) 不正検知システムでカード利用停止
利用限度額が残っているにも関わらず、カードが利用停止になった場合、不正検知システムにより利用制限を受けている可能性が高いです。
現金化目的で高額決済や換金性の高い商品の購入すると、こうした不正検知システムに引っかかることも少なくありません。
クレジットカードの不正検知システムとはどのようなものか、カードの利用制限を受けた場合どうすればいいのかについて詳しく見ていきましょう。
不正検知システムでは何がチェックされる?
では、クレジットカード現金化については、不正検知システムでどのような点がチェックされるのでしょうか。
実際にカード会社へ不正検知サービスを提供している会社の資料を見ると、以下のような点がチェックされていることが分かります。
- カード利用頻度や購入傾向
- 配送先の情報
- 名前や住所の相違
- IPアドレス
- 端末情報
決済の頻度や購入している物の傾向を過去の履歴と比べて、いつもと違う使い方をしていないか。
普段買わないものを購入、急に高額な決済、換金性の高いものの購入(大量購入)などをチェックする。
カード購入した商品の配送先を過去のデータと照合して、不正利用された住所でないかチェックする。
購入者とカード情報が一致しているか、住所に問題ないか、住所が定期的に変更されていないかなど、利用者情報において不審な点をチェックする。
決済に使われたIPアドレスを過去のデータと照合して、不正利用の履歴がないかチェックする。
決済に使われた端末機器情報を過去のデータと照合して、不正端末情報と一致していないかチェックする。
不正検知システムに引っかかると、カードを利用停止にしてから、目視で確認したり、利用者に電話確認を取るといった運用が一般的です。
そのため、現金化を疑われるような決済をすれば、カードが停止されたり電話で確認を求められたりすることがあります。
ただし、全ての現金化取引がこの不正検知システムに引っかかるわけではありません。
不正検知システムは、過去の様々な不正利用の傾向から類似した決済を検知しますが、正常な決済との線引が難しい取引においては、ケースバイケースで処理されることがほとんどで、正常な決済として通り抜けてしまうことも少なくありません。
不正検知システムに引っかかるとどうなる?
もし、クレジットカード現金化をして、不正検知システムに引っかかった場合、その後の流れは以下の通りです。
- カードが一時的に利用停止になる
- カード会社から連絡がくる
- 違反等認められなければ利用停止の解除
1.カードが一時的に利用停止となる
不正検知システムがカードの利用情報から不審な点を見つけると、自動的にカードを利用停止にします。
この段階では、不正利用に対するペナルティ的な意味よりも、第三者による悪用なども考えられるため、「被害の拡大を防ぐための予防的な措置」という意味合いが強いです。
2.カード会社から連絡がくる
カード会社から電話やメールなどで確認の連絡がきます。
確認内容は、以下のような点についてです。
・〇月〇日に購入した商品は自分で購入したものか
・どこで、どのように、何を購入したか
・自分のために購入したのか(誰のために購入したのか)
カードを現金化した場合、カード会社から連絡が来る可能性もありますから、これらについて事前に答えられるようにしておきましょう。
業者を利用する場合は、業者の指示に従って回答するようにしましょう。
また、もっと単純に
・決済内容を確認の上、もう一度決済しなおしてください
というパターンや、
・3Dセキュア(本人認証サービス)を利用して決済し直してください
というパターンもあります。
その場合、「カードのご利用確認に関するお願い」といったメールやSMSが届くので、カード会社のマイページから利用明細を確認し、利用内容に心当たりがあれば「ある」を選択するだけで「確認完了」します。
3.違反等認められなければ利用停止を解除、しかし・・・
無事、確認がとれて違反が認められなければ利用停止が解除されてカードが復活します。
しかし、現金化の場合、はっきりした理由も明かされず、利用停止が解除してもらえなくなることもあります。
その場合、以下のような理由がほとんどです。
- 高額決済が連続であった
- 同じ店で何度も連続利用が確認された
- 換金性の高い商品の購入があった
しかし、カードによっては、明確な違反の証拠がなくても、「不正利用の疑い」があるだけで、強制的に利用停止となる場合もあります。
不正検知システムで利用停止したらどうすればいいか?
クレジットカード現金化で不正検知システムに引っかかって、カード利用停止になった場合、カード会社から電話またはメールなどで連絡がくることが多いです。
- 〇月〇日に購入した商品は自分で購入したものか
- どこで、どのように、何を購入したか
- 自分のために購入したのか(誰のために購入したのか)
などについて聞かれたら、間違いなく自分で買い物をしたものと説明しましょう。
また、「カードのご利用確認に関するお願い」といったメールやSMSが届いた場合は、記載の方法に沿って申告をすれば利用停止を解除してもらえます。
もし、連絡がこない場合は、カード会社に連絡をしてみるといいでしょう。
カードが停止されていることを伝えれば、現在のカード状況をチェックしてくれます。
その際、なぜカードが利用停止しているのかも教えてもらえます。
- 高額決済が連続であった
- 同じ店で何度も連続利用が確認された
- 換金性の高い商品の購入があった
などの理由がほとんどですが、
現金化の場合、高額決済や換金性の高い商品の購入が「不正検知システムにひっかかって機械的にカードを止めているだけ」ということも少なくありません。
自分で決済したものであれば、そのことを説明をするだけで利用停止を解除してもらえることも多いので、カード利用についてきちんと答えられる準備をしてから連絡するようにしましょう。
4) 換金性の高い商品の購入でカード利用停止
クレジットカード現金化で「換金性の高い商品を購入」して、利用限度額に余裕があるにもかかわらずカード決済が通らなくなったら、商品個別の利用限度額に引っかかっている可能性があります。
クレジットカードによっては、通常のショッピング枠とは別に、「商品個別の利用限度額」が設定されている場合があります。
特に換金性の高いものは商品個別の限度額が設定されていて、例えばJCBの場合、以下のように明言されています。
JCBカードの場合、商品券や新幹線回数券などのカード現金化おなじみの金券をはじめ、貴金属やパソコンなどについても個別の利用限度額が設定されています。
つまり、通常の利用限度額が50万円あっても、金券の利用限度額が10万円しかなければ、利用限度額が余っていても、それ以上決済が通らないということになります。
JCBカード(プロパー)については、「商品個別の限度額」を以下の手順で確認できます。
JCBカードで商品個別の限度額を確認する手順
- MyJCBにログインする(※MyJCBに登録していない場合は新規登録が必要)
- トップ画面上部のメニューにある「カードご利用状況」を選択する
- 「ご利用可能額照会」を選択する
- 「一部商品のご利用可能額について」から「詳細を見る」を選択
- 商品個別の利用可能額が表示される
なお、クレジットカードによっては、商品個別の利用限度額について明示しないで、内部的に上限が設定されている場合も少なくありません。
こうした場合は金券をいくらまで使ったら上限に達するのかなど分かりません。
5) クレジットカード現金化の疑いで利用停止
クレジットカード現金化はカード規約違反になるので、カード会社から見れば不正利用の一つとみなされます。
実は、カード会社も決済の時点で、明確なクレジットカード現金化行為を判明させることはできません。
なぜなら、カードを決済した段階では、購入したものが金券にしろチケットにしろ、それが現金化目的の購入であるかどうかは特定のしようがないからです。
そのため、カード会社によるクレジットカード現金化の対応は、換金性の高い商品の購入ができないように「商品個別の利用限度額」を設定したり、不正検知システムで高額決済を制限するといった方法に限られます。
クレジットカード現金化の疑いがかかるとどうなるか?
楽天カードの利用規約によると、クレジットカードの現金化行為について以下のように明記されています。
1.会員が、支払いを怠る等本規約に違反した場合、違反するおそれがある場合、会員のカード利用状況について、換金目的とした商品購入の疑いがある等不適当又は不審があると当社が認めた場合、前条の再審査に協力しない場合、再審査の結果によりカード利用の継続が不適切であると当社が認めた場合、当社が認識した一切の事由(カードの紛失、盗難、第三者による拾得等を含む。)に起因して不正被害を未然に防止する必要があると当社が認めた場合、その他当社が必要と判断した場合には、当社は会員に通知することなく次の措置をとることができるものとします。
(1)カードの利用断り。
(2)カードの利用停止(カードショッピングの全部又は一部の利用停止、カードキャッシングの全部又は一部の利用停止及びカード付帯サービス・機能の全部又は一部の利用停止を含む)。
(3)加盟店等に対する当該カードの無効通知。
(4)当社が必要と認めた法的措置。
3.当社は、会員が次の各号のいずれかの事由に該当した又は当社が該当したと判断した場合、会員資格を取消すことができ、加盟店等に当該カードの無効を通知又は登録することがあります。
(5)換金目的でカードを利用する等カードの利用状況が適当でないと当社が認めた場合。
第29条(カードショッピングの利用方法)
10.会員は、次の各号の行為のためにカードを利用してはならないものとします。
(1)クレジットカードご利用可能枠の現金化を目的とする商品若しくは権利の購入又は役務の受領。
換金目的でカードを利用することを禁止する一方、「換金目的の疑い」があると判断されただけでも規約違反となるようです。
また、規約違反に対する処分についても、以下の通り明記されています。
- 一時的なカード使用不可
- 強制解約
- 残債の一括請求
一時的にカードが使えなくなり、疑いが晴れるまでカードは復活しません。疑いが晴れればカードはすぐに利用再開されます。
会員資格が取り消され、強制的に解約となります。
強制解約は信用情報にも登録されるので、新規でクレジットカード発行も難しくなります。
残債があれば一括で請求されます。
通常であれば、複数回に分けて返済する予定だったところを一括での返済を請求されるので、資金繰り的には厳しくなります。
利用停止されずにクレジットカード現金化するには?
自分でやるなら高額購入を控える
自分で現金化する場合、換金性の高い商品の購入や、高額決済には注意が必要です。
特に前述で挙げたとおり、金券類などカード会社が個別で限度額設定しているものの購入は注意が必要なので、可能であれば、商品個別の限度額が設定されてないか確認したり、2〜3万円くらいの少額で様子を見ながら購入するようにしましょう。
現金化サービスを使う
専門の現金化サービスを使うことで、カード利用停止のリスクは軽減されます。
専門業者であれば、カード決済する際の不正検知システムをかいくぐる方法にも精通しているし、それに応じた、決済方法や購入商品も複数用意されています。
また、現金化サービスの利用の場合、プロのオペレーターが担当してくれるので、疑問点や不安点については相談しながら行えるというメリットもあります。
クレジットカード現金化でお金を作るには?
クレジットカードがあれば、現金化サイトを使って資金調達が可能です。
WEB申し込みで入金まで20分〜30分くらい、現金化につきまとうカード利用停止のリスクも軽減できます。
利用条件は本人名義のクレジットカードがあることだけ、面倒な審査や保証人は不要です。
対応が早くて条件も良いサイトをいくつか紹介しておきますので参考にしてください。
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