悪徳現金化業者「買取家」の手口と体験談

※同記事の内容には一部広告が含まれます。

よく悪徳現金化業者といいますが、彼らはいったいどんな仕組みで利用者をだましているのでしょうか。
今回私は、その疑問を解決すべく新聞の三行広告などに登場する謎の現金化業者「買取家」の実態を体験取材してきましたのでご紹介します。

 

悪徳現金化業者「買取家」って何?

みなさんは、「買取家」という商売をご存知でしょうか。
これは、他の店舗で商品を購入させ、その商品を下取りする商売の事。
身近な例でいうと、金券ショップのことです。それが今では、商品券などの金券だけでなく、ブランドアイテムや、デジタルカメラ、パソコンなど、電化製品もその対象となってきました。
 
この手のお店は、他のお店の商品を下取りするので、古物商免許という免許を取り、国に認められた店舗しか営業できないように定められています。
では、これらのお店は、どうやって「現金化」を行うのでしょうか。
そのやり方をみていきましょう!
 
まずは、お店の広告に書いてある番号に電話するか、実際に店舗にうかがい、説明を聞きます。ちなみに広告や店の外装には、「パソコンやブランド品など、高価買取いたします!」と記載されています。
気になる買取り金額については、定価の70~95%と書かれています。
 

ちなみに商品を仕入れて販売するビジネスで利益を生むには、資金の回転率をあげることが成功のカギを握っています。特に、利益の少ないものほど、回転率にこだわる必要があります。裏を返せば、在庫を必要以上に抱えることは、命取り。これを避けないことには、ビジネスの成功は難しいといえるのです。
 
この論理は、もちろん古物商にも適用され、この「買取屋」も、当然1点1点の少ない利益で運営するお店。どんなアイテムも高掛け率で買い取りをしていたのでは、商売が成り立ちません。
高価で買い取った商品が、売れ残り在庫の山になっていては、廃業の危機になってしまいます。
 
そのため、「定価の70~95%」というのは、あくまでツリのようなもの。
実際とは異なる可能性が高いのです。(詳しくはこの後の体験談で)
 
急な出費などで、急遽お金が入用になったお客は、まず、お店に指定されたアイテムを購入しなければなりません。
どこで商品を買うかは、お客の自由ですが、取扱商品が商品なので、だいたい大きな電気屋やブランド・ショップになります。
 
お店を決めたら、クレジットカードで指定の商品を買います。
そして、これを「買取屋」へ持って行き、下取りしてもらうことで現金を手にすることができます。

これが「買取屋」の流れです。

「買取屋」体験レポート

先ほど、実際に店舗にうかがうと書いたように、これは実店舗をかかえるお店です。
新聞を広げれば、だいたいどこの地域でも「買取屋」の広告を見つけることができます。
そのなかからちょうどよさそうな店を見つけ、まず電話をしてみました。

私:すみません。新聞に載っていた広告を見てお電話しているものなんですが、急ぎ20万円を用意できますか?
 
店:20万円ですね。了解しました。確認するので少々お待ち下さい。
 
※ここで数分待たされました
 
店:お待たせしました。20万円であれば、電気屋へ行って富士通の○○○○という型番のノートパソコンを購入し、お店まで持ってきてください。時間ですが、今日の5時に来てもらうことはできますか?
 
私:5時ですね。はい、行けます。すみません、確認なんですが、そのパソコンってどのくらいの金額で買えるものなんですか?
 
店:お店によって多少違うと思いますが、大体26万円ぐらいだと思いますよ。待ち合わせの時間には遅れないように注意してくださいね。あ、おたく、名前は?
 
私:あ、山本っていいます。時間、了解しました。
 
これでいったん電話を切り、とりあえずいわれたパソコンの情報を調べるために価格ドットコムを開きました。
 
すぐにこの機種が出てきて、値段をみるとだいたい21万~26万円で買えるみたいでした。もしこの最安値で変えたなら、こちらの赤字はたったの1万円。かなりの高価買取率になります。
 
とはいえ、これはネットショップでの金額なので、5時までに用意することはできません。
 
相場がわかったところで、駅前にある有名電気屋に問い合わせの電話をしてみることにしました。
 
ところがここで問題が発生したのです。
というのも、
1軒目、「あ~その型はもう置いていません」。
2軒目、「うちでは在庫がないですね……」。
……。
嫌な予感がしてきたぞ……。
 
大型店に置かれていていない商品が、そもそもそれ以下の電気屋にあるわけがないのでは……。
 
そんな不安を頭の片隅に抱えながら、小さな店舗ではなく、少し遠くにある郊外の大型店に電話をすることにしました。
 
ここもはずれだろうな~。なんて思いながら、
「ちょっと確認しますね」といわれ流れる保留音を聞いていたら、
なんと在庫あります!という返事が!
 
おぉ、ラッキー!と思って、すかさず「ちなみにお値段は?」と聞くと
なんと267800円!
 
21万円で売っているネットショップを知っているだけに、そうですかと素直に払うのは気が引ける価格です。
そういえば、他のお店が安いことを伝えると値引きしてくれる電気屋があったと思い、ダメ元で値段交渉にふみきることに。
 
その結果、約1万円まけてくれることになりました。
店員さんにお礼をつたえ、とりあえずお店に車を走らせます。
 
お店について、先ほど対応してもらったことをその場にいたスタッフに伝え、商品を購入に至りました。
ちなみにこのお店のポイントが1000円分たまっていたので、結果11,000円安く購入することができました。
 
クレジットカードで購入し、念のため、返品ができるのか確認。
店:未開封で購入から1週間以内ならできますよ。
 
これを確認して安心した私は、商品を持って買取屋へ急ぐのでした。
このとき16時。
買取屋についたのは16時半でした。
 
私:すみません。電話で約束をした山本ですが、○○さんいらっしゃいますか?
店:あ、それ私です。
私:あ、先ほどはありがとうございました。指定されたパソコンを買ってきました。
 
といってパソコンをカウンターの上に乗せて相手の顔を覗き込むと
 
店:あぁ~、残念なんですが、ちょっと遅かったですね~。というのもね、実はついさっき、別の人がそれを買って持ってきてくれたんですよ。もうこれ以上在庫はいらないので、20万円で買い取るのはちょっとね~。(いくつもあっても売れないかもしれないでしょ……ぶつぶつ)
 
私:え!そんな!いわれた時間よりも早く持ってきたじゃないですか。それはないですよ!
 
店:あなたの気持ちもわかるんですけど、うちの店のやり方は、欲しいという人から注文をもらって、あなたたちに商品の調達をお願いしているんですよ。当然相手はできるだけ早く商品をほしいわけだから、早いもの勝ちになっちゃうんですよ。こればっかりはお店のシステムだからなぁ~~。20万は無理だけど、16万ならなんとか利益出せそうだし、どうですか?
 
私:その金額ならけっこうです!
 
ということなんですが、この業界のカラクリをおわかりいただけましたか?
まとめるとこのようになります。
 
1.商品を買いたいお客さんからある程度の値段の指定付きで注文が入る
2.入荷次第連絡するという形で引き受ける
3.お金に困って電話をしてくる人たちから電話が来る
4.注文の入った商品を買いに行かせるが、それを店で買い取る際は、購入希望のお客さんの希望価格よりも低い金額で引き取る
5.この話を複数のお金に困っている人に依頼する
6.一番早く商品を買ってきた人から、当初の金額で買い取る
7.買いたいお客さんに電話して、商品が入荷したことをつたえ買ってもらう
8.私のように2番め以降の人からは、さらに安い金額でなら買うと提案し、納得してもらったら在庫にする
9.お金に困っている人は当初より少ないとしても、お金がほしいのでその条件をのむ(かも)
 
自分たちは損をしない、よくできた仕組みです。
お金に困っている人をいいように利用していますよね。
 
当然腹がたったんですが、もとの電気屋で返品できることを知っていた私は、商品を返品し損害はゼロで済ませることができました。
 
もしこれで私が売っていたとしたら、約26万円で買ったものを16万円で売り払うわけですから、約10万円の手数料をとられていることになります。
 
彼らがいくらで商品を売りさばくのかわかりませんが、電話数本で数万円の利益が出るわけです。
 
ちなみに、この1~9はかなり好意的な解釈です。
もしかしたら私が持って行った時点で、一番乗りは私だったのかもしれません。
そもそも同じ商品の依頼を受けているのは私だけの可能性もあります。
 
あくまでこれは推測でしかありませんが……。
でも、正直、「実は私だけだった」という可能性のほうが高い気がしています。
 
このような現金化業者はまだ多く、だまされる人も後を絶ちません。
これが現金化業界全体のイメージを悪くさせている原因でもありますがそれが実態でもあります。
懸命な読者の皆さんであれば、心得ているかと思いますが、クレジットカードの現金化を利用する場合は、信頼のおける優良ショップを利用することを強くおすすめいたします。

クレジットカード現金化詐欺について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご参照ください。

クレジットカード現金化詐欺に要注意

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投稿:2016.04.04 / 更新: / クレジットカード現金化
著者プロフィール
佐藤明宏(Sato Akihiro)
現金化ガイド管理人兼ライター。現金化に関するマニアックな解説からお金に困ったときに使える資金調達のアイデアなど。他では聞けないお金や支払いにまつわるライフハックを日々発信しています。