ブラックでも持てるクレジットカードはある？

一般的にブラックというと、過去の延滞や債務整理の記録が信用情報に残っていて、カード発行ができなくなった状態をいいます。

当然、カード会社は未納を嫌うため、過去に返済をミスった人にはできればカードを使わせたくないというのが本音だと思います。

しかし、これだけクレジットカードをはじめ、各種後払いサービスが乱立する状況下において、カード会社も利用者の獲得には苦労しているらしく、多少の瑕疵があっても利用者を増やしたいと考えるカード会社もあるようです。

そんな中、大っぴらにはされないものの、まことしやかに囁かれているのが「ブラックでも通りやすいクレジットカード」の存在です。

今回は、各種ネット掲示板やSNSなどの口コミをもとに、ブラックでも通りやすいクレジットカードの情報や、クレジットカードではないけど同様な機能を持ったカードなどの紹介をしたいと思います。

いわゆるブラックリスト入りとはどんな状態？

クレジットカードが発行できなくなる、いわゆる「ブラックリスト入り」の原因には、大きくわけて４つのパターンがあります。

• 支払いの延滞
• 債務整理・自己破産
• 電話料金の滞納
• 申し込みブラック

これらの情報は、信用情報機関へ異動情報として登録されて、金融サービス各社の審査基準として参照されることになります。

• 支払いの延滞

クレジットカード、キャッシング、カードローンなどの支払いを一定期間延滞することで信用情報機関に履歴が残ります。

一般的に２ヶ月（６１日）以上延滞すると、信用情報に登録されると言われていて、一度登録された情報は５年間残ります。

• 債務整理、自己破産

債務整理（任意整理・個人再生）や自己破産をした場合も信用情報に記録が残ります。

一般的に、債務整理なら５年、自己破産だと７年記録が残るため、その期間、原則カードの発行は出来なくなりますが、期間内に発行できるカードもあります。

• 電話料金の滞納

金融サービスではありませんが、携帯電話料金の滞納も信用情報機関に登録されて、カード発行時の審査に影響を与えます。

一般的には、電話料金を２ヶ月〜３ヶ月滞納すると異動情報として登録されて、４ヶ月以上続くと回線が強制解約されます。

• 申し込みブラック

カードの連続申し込みもブラック入りの原因になります。

短期間にクレジットカードの申し込みを繰り返したり、キャンペーン目当てで発行したカードをすぐに解約したりを繰り返して利用制限を受けることがあります。

ブラックでも通るクレジットカードは？

それでは、ここからブラックでも通りやすいと評判のクレジットカードを紹介します。

調査に当たっては、TwitterなどのSNSをはじめ、5chのブラックでも通るクレカスレなどの情報も参照させてもらいましたので、そちらの引用も合わせてご紹介させてもらいます。

ライフカード ゴールド

まず、ブラックでも通ると定評のあるカードの代表格はライフカードゴールドです。

ライフカードには、

一般カード（年会費無料）と
ライフカードゴールド（年会費11,000円）

がありますが、ライフカードゴールドの方がより審査は緩くなっているようです。

ただし、ライフカードゴールドは年会費が高額な上、属性によっては、「ショッピング枠３万円、キャッシング枠０で、しかも、その後の増枠も見込めない」というショボい設定なこともあり、ブラック向けに足元を見るような発行基準になっているとして賛否が分かれるところでもあります。

いずれにしろ、ブラックでにも発行してくれて、クレジットカードの利用実績を積むことができるため、ブラック属性の人たちの登竜門的なカードとなっています。

ライフカード普通に審査通ったっぽい。ヤバいなこのカード。任意整理返済中でも受け入れるとは恐れ入った

— ぬえ@借金持ち躁鬱の人材営業マン (@a6p2y3q) May 25, 2022

メルカード

ブラック属性のユーザーから急激な勢いで支持を集めているのが、メルカリ発行のメルカードです。

ネット系企業としては後発となったこともあってか、かなり緩めの審査基準でカード発行を推進して巻き返しを図っていると見られています。

審査基準も信用情報のみに頼らず、メルペイやメルカリの利用履歴をもとにした独自の審査基準を採用しているため、ブラック属性でもカード発行の可能性があります。

年会費は永年無料ですし、ショッピング枠も最高５０万円、多少属性悪くても２０万円〜３０万円くらいつくなど、カードとしてのスペックは十分です。

注意点としては、メルペイには元々、

「メルペイスマート払い」（後払い）や、
「メルペイ定額払い」（リボ払い）

などのクレジットカード的機能が備わっているのですが、これらの枠はメルカードの枠と共通になるため、既にメルペイスマート払いの枠を使い切っていると、メルカードを発行しても返済するまで枠は０となります。

また、過去にメルペイスマート払いを飛ばしていると社内ブラック扱いになり、審査が通りづらくなることがあります。

メルカードすごい！自己破産してても審査通った…ありがたい。。

— ある生活保護受給者の呟き (@rurunek) November 15, 2022

ちゃっかり旦那がメルカード作っててびっくり笑
ブラックだから作れないはずなのに、、、と思ってたけど
メルカードはそんな緩いんや

— ぱるみい☆裏方スタッフ万歳 (@skyri_kun) February 11, 2023

Visa LINE Payクレジットカード

LINEが発行しているVisa LINE Payクレジットカードも比較的審査が緩く、ブラック属性でも発行の可能性があるカードとして知られています。

同様のネット企業系カードだと、楽天カードやPayPayカードが有名で、以前は審査の甘いカードとして知られていましたが、これらのカードは現在ではブラックには厳しいカードになっています。

そうしたカードで否決になったという人でも、Visa LINE Payクレジットカードが発行された事例はちらほら見受けられました。

属性が悪いと、発行されてもそのまま増枠しないということもあるようですが、ショッピング枠10万円くらいつけてもらえて、年会費永年無料で持てるカードとしては悪くはなさそうです。

運営母体は三井住友カードですが、大手銀行系カードの割にはブラックには寛容だと評価されています。

ただし、他の三井住友系列カードを飛ばしてる最中だと厳しいかもしれません。

同系列のカードに三井住友カードNLなどがありますが、これらのカードとは枠が共通になるため、既に他のカードで枠を使い切っていると発行されてもショッピング枠が0ということがありえます。

三井住友カードNL

意外かもしれませんが、三井住友カードNLもブラックに寛容なカードとして名前が上がっています。

大手銀行系カードということで、審査基準は信用情報に基づいて厳格に行われていそうですが、割とブラック属性にも優しいらしく、異動履歴があっても発行に至るケースが少なくないようです。

ただし、LINE Pay クレジットカードなどは三井住友カード系列で、枠が共有されているため、既に枠を使っていると、その分、利用限度額が目減りすることになります。

また、過去の延滞や債務整理などに対して寛容な審査基準をとってはいるものの、系列カードを含めて、直近で延滞などがあるとカード発行は厳しくなるようです。

ナッジ

ナッジは、新興のカード会社が発行するクレジットカードです。

公式HPでも、

と謳っている通り、独自審査を用いた審査基準でブラックでも発行される可能性があります。

枠は限度額１０万円と少額で、キャッシングもはじめから提供されておらず、少額決済向けのクレジットカードとして割り切った作りになっています。

返済も口座引き落としがなくて、ATMで手動返済をしなくてはならなかったり、原則１回払いだけど、返済期限を２ヶ月過ぎると自動で利息期間に突入するなど、クレカとかしては異質な一面もあります。

そもそも枠が少額なので審査基準が低いというのと、発行母体が独立系の新興企業だけあって、過去のしがらみでカード発行ができないということも起きづらく、ブラックの人からも注目を集めているカードの一つです。

ただし、ブラックで可決したという口コミは結構多かったものの、２０２２年以前の少し古めの情報が中心で、現在では少し基準が厳しくなっている可能性はあります。

アコムマスターカード

アコムマスターカードは、カードローンでおなじみアコムが発行しているクレジットカードです。

任意整理中など債務整理状況下にあってもカード発行できたという事例もチラホラ聞かれて、ブラック属性でも発行の可能性があるカードの一つです。

在籍確認不要だったり、ほぼ無職でも個人事業主申請で通ったという事例もあり、無職属性ついてもある程度融通が効くようです。

発行は、ネット申し込みのあと、最寄りのむじん契約機でオペレーターのヒアリングを受けて、その場でカード発行されるため即時性も高いです。

収入証明なしでも、キャッシング５０万円、ショッピング４０万円くらいつくとあって枠もまあまあ大きいです。

ただし、総量規制はきっちり受けるので、他社の借り入れが多かったり、系列のアコムやセブン銀行カードローンなどを飛ばしてたりすれば、審査は厳しくなります。

特殊な点として、支払い方法がリボ払いのみだったり、返済がATM入金だったりとカードとしての利便性はあまりよくありません。

純粋なクレジットカードというよりは、クレカ付きカードローンといったほうが近いかもしれません。

番外編：クレカじゃないけどブラックでも持てるカード

ここからは、厳密にはクレジットカードの定義からはずれるかもしれないけど、実質的にはクレジットカード同様に使えるカードを紹介していきます。

ライフカードDP / デポジット

ライフカードDPは、デポジット（保証金）を預けて使うタイプのクレジットカードです。

クレジットカードの一種ではありますが、カード利用限度額＝保証金となるため、例えば、5万円の枠をもらうのに5万円の保証金を預ける必要があり、もし、延滞が続けば保証金から返済へ充当されることになります。

そのため、カード会社側は取りっぱぐれがないので、多少属性が悪くてもカードを発行してくれます。

一応、デポジットが必要ということを除けば、普通のクレジットカードと同様に使うことができます。

普通のクレジットカードが発行できない人の最後の砦とも言えますが、保証金を取られる上に、年会費が5,500円〜22,000円とまあまあ高額なこともあって、足元を見られてる感が強いことは否めません。

ライフカードDPにはノーマルと、ゴールドがあって、

ノーマルが、3万/5万/10万で年会費5,500円
ゴールドが、20万〜190万で年会費11,000円〜22,000円

となっています。

保証金と年会費は、カード受け取り時に代引きで請求されるので、予め現金を用意しておく必要があります。

最低初期費用は、保証金＋年会費で35,500円〜です。

脱ブラックのために、このカードで利用実績を作って他のカード発行の足がかりにするという使い方の人もいるようで、しばらく使っていると通常のライフカード（保証金なし）の招待がくることもあるようです。

自己破産してからデポジット制のライフカードをずっと使ってたんやけど、一年経って急に普通のクレカ作れますよって通知きて早速やったら通ったっぽい…
ちなみに自己破産から一年しか経ってない😳😳 pic.twitter.com/6MAKODVVJx

— TK (@ikxwd) March 7, 2023

NEXUS / デポジット

デポジット型のクレジットカードとしてもう一つ有名なのが、NEXUSカードです。

同じく、保証金を預けることで、同額の利用限度額のカードを発行してもらえるので、多少属性が悪くても審査に通る可能性は高いです。

金額面のスペックは、

保証金：5万円～200万円
年会費：1,375円（税込）
発行手数料：550円（税込）

となっています。

最低初期費用は、保証金＋諸費用で51,925円〜です。

カード解約して保証金を返してもらうには、書類による手続きが必要で、カード残高を精算した上でカードを返却して、２ヶ月後に振り込みで返金されます。

ライフDPと違う点としては、保証金の支払いが銀行振り込みになるため、振込手数料が自己負担となる点、年会費が少し安くすむけど、最低保証金が5万円〜と少し高くなるので、最低初期費用の総額としてはやや高くなるといったところです。

ペイディカード / 後払いアプリ

ペイディカードは後払いアプリに付帯するプリペイドカードなので、厳密にはクレジットカードではありません。

しかし、VISAブランド付きの物理カード、バーチャルカードの発行が可能で、クレジットカード同様に１６桁のカード番号で３Dセキュアありのカード決済もできますし、物理カードを使って、お店の端末でカード決済・タッチ決済もできて、３回までの分割払いも可能です。

ほぼ、クレジットカード同様の機能が備わっています。

ペイディはCIC加盟企業ではありますが、審査には独自審査が採用されているため、ブラック属性の人や、他社でカード発行を断られた人でも持てる可能性は十分にあります。

ペイディのアプリをインストールして、ペイディプラス（要身分証による本人確認）に申し込みすれば、ものの１０分くらいで審査完了して即座にバーチャルカードが発行されます。

物理カードは、発行手数料無料で、申請すれば１週間から１０日で届きます。

ネット決済だけなら即日発行のバーチャルカードで事足ります。

ペイディカードの利用実績は信用情報機関に反映もされるので、脱ブラックのための実績作りにも使えます。

キャッシング枠こそないものの、多少属性が悪くても、ショッピング枠で１０万円〜２０万円くらいの枠がつくので、クレジットカードの代用品としての価値は十分ありそうです。

クレジットカード現金化でお金を作るには？

クレジットカードがあれば、現金化サイトを使って資金調達が可能です。

WEB申し込みで入金まで20分〜30分くらい、現金化につきまとうカード利用停止のリスクも軽減できます。

利用条件は本人名義のクレジットカードがあることだけ、面倒な審査や保証人は不要です。

対応が早くて条件も良いサイトをいくつか紹介しておきますので参考にしてください。