年収の3分の1までキャッシングが制限されたのは、2010年6月の改正貸金業法の施行によるものです。
それからというものの、キャッシングが使えなくなった人はクレジットカードの現金化を使うようになりました。
低金利のキャッシングやカードローンに申込めればいいんでしょうが、総量規制に掛かっていれば、それもできなくなります。
それがショッピング枠を現金化するサービスは、利用可能なクレジットカードさえ持っていればできるのです。
ここ最近人気が出始めたように思えるクレジットカード現金化ですが、過去にさかのぼるともっと前からあったようです。
クレジットカード現金化はいつから?
現金化サービスの歴史は、クレジットカードそのものの歴史と重なります。
アメリカでは1950年、日本では1960年に初めてクレジットカードができたとされています。
その当時から、現金を用立てるのにクレジットカードで買った商品を売り飛ばすなんてことをしていた人は、いたかもしれませんね。
クレジットカード現金化を専門に行う業者が表れ始めたのは正確には分かりませんが、バブル崩壊後の1990年代から現金化業者の広告が目立つようになりました。
その頃は今のようにインターネットも普及していませんので、直接来店して、サービス利用手続きをしたものです。
ネット申込みはいつから?
インターネットが本格的に一般に普及し始めたのは、90年代後半に入った頃です。
ウィンドウズ95が出始めた頃からと言われているので、1995年頃ですね。
ただし、インターネット黎明期はまだそれほどネット申込みは主流ではありませんでした。
クレジットカード現金化を含めたネット申込みが増え始めたのは2000年を過ぎたあたりで、その頃にADSLが普及し始めてネット回線の速度がアップしました。
そのため、多くのネットサービスが充実しました。
今ではウェブサイトの運営は常識で、実店舗を持たずネットのみで営業している業者も多くあります。
クレジットカード現金化業界の年表
年 | 出来事 |
---|---|
1950年頃 | アメリカでクレジットカード誕生 |
1960年 | 日本でもクレジットカードが始まる 丸井が割賦販売用のツールとして、クレジット・カードを発行。割賦や月賦と言われていたのをクレジットと称したのはこれが初。その後、そのカードは「赤いカード」の愛称が付く。2006年春から「エポスカード」に変更。 |
1967年 | 三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)が中心にダイヤモンドクレジット(現・三菱UFJニコス)、住友銀行(現・三井住友銀行)が中心に住友クレジットサービス(現・三井住友カード、以下同)を設立。JCBがアメックスと提携し国際カード発行。 |
1980年 | アメリカンエキスプレス (Amex) が日本で初めてのゴールドカードを発行。 |
1990年代 | バブル崩壊とともに現金化業者が増える |
1995年 | インターネット申し込みの現金化ショップが始まる |
2001年 | インターネットの普及に伴いネットの現金化ショップが増える |
2007年 | サブプライム問題の影響でクレジットカードでの貸し倒れなどが社会問題に |
2010年6月 | 改正貸金業法の施行によりクレジット現金化のニーズが高まる |
ターゲット商品が変わっている現在
クレジットカードの誕生とほぼ同時期に始まった現金化ですが、申込方法も店舗型からウェブサイトへと変わってきています。
業者を使う方法もあれば自分自身で行う方法もありますね。
今でも昔でも有名なのが買取式なのですが、その買取式で購入する品物が、最近変化してきているのです。
買取式では、より高値で売却できる換金性の高い商品を購入するのがコツです。
ブランド品、ジュエリー類が以前の主流だったと思うのですが、それからゲーム機やゲームソフト、商品券や新幹線の回数券に移り変わりました。
中でも新幹線の回数券はその買取率の高さから注目され、多くの人が利用しました。
そのきっかけとなったのは、とある漫画で取りあげたからという説があります。
でもあまりにも利用する人が多くなったため、今では新幹線の回数券でカード現金化するのは厳しくなってきています。
特定のクレジットカードを利用するか、もしくは低額利用じゃないと新幹線回数でのカード現金化は難しいです。
そこで新たに注目されてきているのが、ギフトカードです。
ただのギフトカードではなく、amazonのようなネットで取引するギフトカードです。
amazonからなら問題なくクレジットカードで購入できるため、今最も注目されている商品ではないでしょうか。
しかし、まだまだ買取に対応している業者は少ないです。
それに複数の人からamazonのギフトカードを買い取るには許可が必要なため、これから問題視されて利用しづらくなる恐れもあります。
他にもsuicaなどの交通系ICカードの払い戻しを利用するなど、色々と現金化の幅が広がってきています。
こちらもチャージ金額の上限があるため、あまり高額の現金化には活用できないというデメリットがあります。
結局時代が変わった現在でも、ブランド品などの転売は根強く残っていますね。
新しい方法に手を出すのが不安な人は、昔ながらのブランド品転売で現金化をするのがいいでしょう。
歴史がある業者の方が安心
クレジットカード現金化業者を選ぶときのひとつの基準が、運営実績の長さです。
長く運営できるということは、それだけ運営元に力があるということが言えるでしょう。
それに詐欺まがいのことをしている業者だとすぐにクレームが殺到しますし、摘発の対象にもなります。
だから長く運営はできないはずです。
悪いことがばれたら会社を畳み、名前を変えてまた始めます。
新しい業者でももちろんいいところはあるでしょうが、以前悪さをしたところが名前を変えているんじゃないかという不安もぬぐいきれないのです。
同じ名前で何年、何十年と続けているところは、リピーターも多いでしょう。
「騙された!」と思う人が、同じ業者を何度も利用しないはずです。
換金率の高さで選ぶのもいいのですが、安心して現金化を利用したいという人は歴史の長さで選んでみるといいでしょう。
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